当院では、月に1回、背中に液体を塗布するタイプ、食べるタイプであればクッキーくらいの硬さ、ドライフードくらいの硬さのチュアブルタイプを取り揃えております。
各メーカーからいろいろな製品が出ており、3カ月に1回で済むような製品もございますので、ご希望の製品がありましたらお取り寄せいたしますので、一度ご相談下さい。
ノミの予防は春先から晩秋にかけてとされることが多いですが、ノミは気温が13℃以上で発育が可能なためです。また、ノミの卵は環境に強く、埃にまみれて1年以上生存するといわれています。
野良や野生動物は皮温は13℃以上あるため、家の庭やベランダが生活圏に含まれると、偶然が重なり、ノミをうつされることもあります。
ノミからもたらされる病気
ノミ→犬、猫 瓜実条虫、吸血による貧血、ノミアレルギー性皮膚炎
ノミ→人 瓜実条虫、ネコひっかき病、ノミ刺咬症
ノミよりもマダニが媒介する病気の方が重篤化しやすく、死に至ることもあります。マダニは一年中活動するため、通年の予防が望ましいです。マダニはやぶ、草むらなどの物陰に隠れ、また、人の衣服や靴ついて、宿主の温度や二酸化炭素などに反応して寄生します。
・マダニからもたらされる病気
マダニ→犬、猫 バベシア症、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
マダニ→猫 ヘモプラズマ症、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
マダニ→人 日本紅斑熱、ライム病、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
バベシア
原虫が赤血球内に寄生して、感染後7~10日後に貧血、発熱し、赤血球が破壊されることで濃橙色~血尿、黄疸を症状とし、死に至ることもある。また、続発性に腎障害や自己免疫性疾患を伴うこともあります。遺伝子検査や抗体検査で陰性となっても再発することもあるため、潜伏感染するともいわれています。
ヘモプラズマ(ヘモバルトネラ)
リケッチアという病原体が赤血球内に寄生して、1~3週間後に貧血、赤血球が破壊されることで高ビリルビン血症、血色素尿を症状とし、 、死に至ることもある。また、続発性に腎障害や自己免疫性疾患を伴うこともあります。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
国立感染症研究所によると、2017年に猫と犬でも発症することが確認されました。犬で29%と報告されています。猫では黄疸が多く、血液検査でCK上昇(100%), 血小板減少(98%), 総ビリルビン(T-Bil)上昇(95%), 肝酵素AST/GOT上昇(91%), 白血球減少(81%)がみられ、致死率は猫で60-70%となります。犬では元気・食欲低下、 発熱、消化器症状, 黄疸を症状とし、血液検査で 白血球減少(100%), 血小板減少(100%), 肝酵素ALT/GPT上昇(100%), 総ビリルビン上昇がみられ、致命率は約30%となります。